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2010年12月11日 (土)

走ることについて語るときに僕の語ること【村上春樹】

Hasiru


決してテクニックやトレーニング方法を詳述した本ではない。

村上氏がランナーであるというのは聞いていたが,ランナーとしての自分を著述しているとはしらなかった。実は春樹ファンの妹に勧められて読んだのだが。


テーマは『老い』である。

ランナー仲間でもよく話題になる「なぜ走るのか」という問いかけがある。答えるのは実に難しいし,そんなのいいじゃん楽しければ!と一笑に付す人も多い。それに日によって気分によって答えが違うのも事実だし。

自分はどうだと聞かれたら,僕は「自分の根性試し」といつも答えている。でも年齢は40代半ばにさしかかり,タイムを縮めたりするのにはかなりの努力を必要とする歳になってきた。

敏捷性のピークはとうの昔に過ぎているし,確実に身体は衰えつつあるのだが,まだフルマラソンやウルトラマラソンを完走できる。「遠く・長く」ということに関してはまだまだ発展途上だと思っている。

そんな自分を確認するのが,大会参加なのだ。

しかし,ごく近い将来,タイムなんか言っていられない日がやってくることも覚悟している。

いや,覚悟しているフリをしている。本心ではまだ受け入れていない。

村上氏はすでに,ランナーとして老いていく自分と向かい合い,それを受け入れているのか?2006年の村上氏は,それを静かに受け入れつつあるように感じられた。

村上氏がウルトラマラソンを完走した時感じた気持ち・状態。この気持ちを僕もいつ感じることになるのだろう。


僕が読んでいる雑誌『ランニングの世界』の過去の記事に「走るのをやめるとき」というテーマがあった。

三日坊主のランナーの話ではない。陸上競技者として現役引退ではなく,本格的に成績も残してこられた方々の話である。(この雑誌は高いので,気になる方はお貸しします)

「あなたはいつ走るのをやめますか」

この質問に対する答えは,『あなたはどう老いていきたいですか』という質問に対する答えと大きな関係がある。

今僕が珍しくアスファルトと腕時計に拘っている(本来はのんびりランナーです)のは,その答えを身体が,僕の『老い』が欲しているからだ。

でも,周囲の年上ランナーを見ていると「年齢って一体何を測るもんだ?」と思わせる方が何人もいる。過去の記事で書いた,近所の村井精一さん(85歳)もそう。

村上氏の作品は,読むのに気合いがいる。それは氏の言葉が読む人の内面奥深く入り込み,共鳴を起こすからだろうと思う。人はそれを「共感」というのだろうが・・・。

ランニングを趣味としている人が読めば,まるで自分の気持ちを代弁してくれているように感じるはず。

正直,僕にとっては代弁しすぎる。

氏ほどの筆力は当然ないが,自分の言葉が欲しいもんだ。

自分で探したいもんだ。

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