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2012年1月20日 (金)

日本人の9割に英語はいらない(成毛眞:祥伝社)

Nomoreenglish

日本人の9割に英語はいらない
   ~英語業界のカモになるな!~

成毛眞 著
祥伝社

久々に読んで痛快の極み!

西ももは業務上『1割』に関与せざるをえない立場なので,その見地で本書を読んでおります。

『平泉試案』ときいて分かる方は,まさにその路線だと思ってもらって結構です。個人的には,日本は戦後その路線で進んでいればよかったのではないかと思っております。

内容の書き方も過激で挑発的ですが,著者なりに裏をとって記述しているので違和感はあまりありません。読む人の立場,学歴・経歴によって全く違う反応がでるでしょうし,事実,本書のAmazonレビューは★1から★5まで全て存在します。茶者が『英語を学ぶ日本人は1割でいい』と主張する大前提を理解して読まないと,部分部分に対する反論だけ残る気がします。

著者にとっては『こんな阿呆な本を書くな,やっぱり英語は大切だ。外国語を学ぶことによってその国の文化や歴史を・・・・』という反論に回帰する人が想定通りに出てくることが狙いですね。議論を喚起することが狙いの気がします。

個人的には,『英語業界に惑わされず,自分と語学・学びとの関わり方を再確認せよ』がメッセージだと読み解きました。

目次

第1章 本当に英語は必要なのか
 頭の悪い人ほど英語を勉強する
 創造力のない人ほど英語を勉強する
 本当に英語が必要なのは1割の人
 英語を話せなくても罪悪感を抱くな
 語学に「備え」は通用しない
 「英語ができない日本人」というデータに騙されるな
 日本人は英語に対してお人よしすぎる
 英会話スクールのカモになるな
 早期英語学習は無意味である
 自信がないなら通訳を雇えばいい
第2章 英語を社内公用語にしてはいけない
第3章 本当の「学問」をしよう
第4章 日本の英語教育は日本人をダメにする
第5章 英会話を習うより、本を読め!
第6章 それでも英語を勉強したい人へ~成毛流英語学習法

第1章が最も過激ですが,これは語学教育をする側に関与している人が感じていることを,わかりやすく書いている感じがします。

よく聞く話。

・楽天やユニクロの社員は英語を話せないと仕事できないんでしょ?!

・「これからは英語くらいできないと」ということで,保育園時代から子どもを突然英会話スクールに通わせる方が多い・・・・・で,その後は・・・。

・石川遼君が『スピードラーニング』という教材を使っているから,「あの教材いいんでしょう!?」と聞いてくる人・・・。

・英会話スクールに通っても,話せない大人多いです・・・・挨拶・趣味・天気の話で終わり。

・小学校が英語必修化・・・・ですか。娘の担任のセンセイの英語発音は・・・・。

・「9年も勉強しても『全然』話せないよな」ってよく言いますが,そりゃあ・・・・。

・「学校の英語の授業が悪いんだ!」


西ももは,公的・私的ともに全て自分なりの回答・見解は持っていますが,著者も似たようなことを書いているので共感もてます。

第6章は,それでも身につけたい人への成毛氏なりの学習法アドバイスです。現実乖離したものではなく,実際西ももが取り入れていて効果あるものもありますし,自分でも「あ,それは弱点だなぁ」と思える記載もあります。世の中でよく言われる『使える英語』の勉強法と言ったらいのでしょうか。

『使える』ってことが単に漠然と『会話が出来る』ってことだと思っている方,多くないですか?


実は読み始めてみると第3~5章の方が読んでいて面白いのですが,その内容を本書のタイトルとうまくリンクさせ,意図を理解して読むことが出来るのは,少し英語史(外国語習得方法の歴史)や外交通商史などの知識がある人かもしれません。夏目漱石や白洲次郎木戸孝允津田梅子の話が出てくるのは,語学だけではなくビジネス・外交にも興味がある著者だからです。なぜ漱石や白洲がすごかったのかを理解することは,何故外国語を学ぶのかという命題に取り組むことになるからです。

西ももは,著者と興味が重なる部分が多いのか,第5章で著者が薦める本も数冊読んだことがありましたし,現在読書中のものもあります。僕は4~5冊同時進行で読むことが多くて,今は白洲次郎に関するものを2冊ほど読んでいます。

この本を読んでみたらいいと思うのは・・・・

「何かよくわからんけど,とにかく英語を勉強せな!」とか,「うちの子供は英語くらいペラペラでないと・・・(自分は全く使わないけど)」とか思ってらっしゃる方がまず読まれたらいいと思います。

読んだうえで,反論・疑問ばかり出てくるなら,あなたは立派に英語業界のワナにどっぷりはまってしまっているのです。美容業界・ファッション業界の『今年の流行カラーは』とか『今年は●●が流行りです』とか,スポーツ業界の『●●を着用すると・・・』『今は●●ができないと』とかと同じです。(タイツ履いたからって速くなるかっ!)

特に,小さいお子さんがおられて,周りのママさんとの会話の影響で「子ども英会話スクールに行かせなくっちゃ」と焦っておられるお父さん・お母さんが読まれたらいいと思います。そして冷静になって,何を大切に学んだ子どもがこれから伸びるのか,親としてどこを優先して伸ばしてあげたいのか考えたらいいと思うんです。

西ももは,断言します。

英語ではありません。

英語よりも,その前に大切なのは・・・・です。

『・・・・』の部分は各家庭の戦略に依存しますね。

どんなお子さんになって欲しいか,その核となる想いがないと,口コミ主体のママ友トークに惑わされて迷走しますよ。

そんなご家庭をよく見受けます。


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