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2012年2月 5日 (日)

『風の男 白洲次郎』【青柳恵介:新潮文庫】

Shirasu

生涯『principle』にこだわって,戦後の日本を影で支え続けた,本物の紳士,白洲次郎。

とにかく,知れば知る程惹きつけられる人物だ。外国語が話せるから仕事が出来るのではなく,仕事が出来る人は外国語も堪能なのだ・・・・・。

と思って読み始めたが,今の日本の現状を考えていろいろ思いましたね~。

今回は何か政治コラムみたいになっちゃいましたが・・・・。

彼については断片的な知識しかなく,いつかは読んでみようと思っていたこの本,ふらっと書店で視界に入ったのも何かのご縁かも。

白洲次郎に対しては,当時としてはものすごい英語の達人で,単に語学力がすごいだけではなく,それを使いこなしてGHQとやりあった,という人物評が有名。英語が話せるだけではいけない,その力がある上で何が出来るかが問題。

外国語が話せるから仕事が出来るのではなく,仕事が出来る人は外国語も堪能なのだ。

語学以外のエピソードがふんだんに盛り込まれていてあまりに面白いので,一気に読んでしまった。

政治・経済の中心にいながら,徹底的に表舞台を嫌い,プリンシプル【principle】(1 原理。原則。根本。2 主義。信条)に徹底的にこだわった生涯を終えた白洲。だからこそ多くの人が彼を慕い,記憶に深く刻まれているのだ。

1900年代の日本の表舞台で活躍した政治界・経済界の大物とかなりのつながりがあり,実は計り知れない貢献をしているのだが,歴史として語られることは少ない。

本物の金持ちってのは,本能的に30年・40年先を見据えて行動しているし,国家というレベルで思考している。本当に国を動かす人間は,若くして留学をし,異国の地から日本を見つめることによってグローバルな視点をみにつけたのだ,とわかる。白洲次郎のような人物がたくさんいたから,戦後の日本は驚くべき復興を遂げたのだろう。読むほどに感じるのは,国を動かすのは実は政治家ではなく民間(企業)の力なんだなということだ。民間が声を大きくして国を動かしていくのが,これからの日本の活路なのかもしれない。

今の日本はどうか。

政治家・政党に対する国民の視線はあるが,しっかりとした世界規模での経験や視野を持って,白洲ほど「プリンシプル」にこだわってくれている人が少ない。談合政治ばかりで,対外国政策に関しては寂しいかぎりで,小学生でも不安だというくらい。また,実際に日本を動かすのは官僚だと思うのだが,海外留学を嫌う現代の学生あがりが多い各省庁に,それだけの視野信念をもって業務を遂行できる人材がこれから育つのか。

学生時代からグローバル思考の白洲次郎がさらにすごいのは,そんな人物であったにもかかわらず,身近な人物への配慮がすばらしく,地域を大切にしていたこと。周囲の人間の彼に対する親愛の言葉や魅力がふんだんに述べられている。

高校生時代から神戸で輸入車を乗り回し,留学先の英国でも英国車に詳しく,以後亡くなる80歳頃までポルシェを自分で運転していたという根っからのカーマニアであったことも初めて知った。ソアラの開発にも実は大きく関わり,没後トヨタの社長が墓前に開発者を捧げた,という話も紹介されている。

ちょっと見ハイカラな『ちょいワルオヤジ・爺さん』だったわけだが,こりゃ有言実行の本物だ。

政治にせよ経営にせよ,『白洲爺さんだったらどう動くかな,どういうかな』

そう考えさせられる人物である。


カッコイイよな,この爺さん。

こんな爺さんになりたい。


正直,本書を読んでいちばん感じたのは,

『本当の金持ちでないと,本当のグローバル思考はできない』

ですな。(笑)

戦後復興期よりもかなり前から,多くの金持ち日本人が海外へ留学して,自分の眼で世界を見聞したから,ですよ。そして広い視野で官僚をうまく使ったからですよ。

次に金持ちの後を政治家が担った。自由民主党がチャンネル政治を頑張ったが,利権に流れすぎて総スカンをくらった。(今も信用されてない)

最近は海外に学ぶことは無くなった(少なくなった)とその層が薄くなり,次に学生が留学しなくなり・旅行を敬遠し始めた。

民主党政権で今,対海外戦略最前線に立っているのは,もしかしたら各省庁の官僚。元々は東京大学を始めとする有名難関大学の卒業生がほとんどだが,入庁してからの対海外政策経験値ゲットのスタートだろう。

ギリシャの話を聞くと,公務員を減らせ・給料取り過ぎだ無駄が多いの意見は正当だし,確かに費用削減は出来ますが,本気で『半分でもいい』なんて思っているんですかね。(先日TVで取り上げていた)。

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コメント

>名無しさん

まあ,私は著者に興味があって購入してないですからね。
次郎さんに関しても,数冊読んでみただけです。著者背景や
考証している訳でもないです。

作家なんて,みんな自分の価値判断基準で書いていられるのでは
ないでしょいうか。(僕の読了後感想も名無しさんのコメントもそうですよね)悪徳でもいいんじゃないですか,気に入った人が書物として対価を
支払うのは。


きっと名無しさんごご自身もどこかでご自分の思われる「本当の次郎」
を表現されているのでしょう。

ではいったい,どういう人が「語る資格」があるのでしょう?

もし「語る資格」ありと判断される方がおられるなら,その人の書物も
少し興味ありますね。もしかしたらご自分で出版しておられるかな?

すみません,ちょっとキツイ言い方ですね・・・・・。


僕がブログで書き散らしているのは,完全に裏をとらなくても,無資格で
現時点の自分の判断基準で想いを公開できるからです。

誤字脱字,ご容赦。

批判・・・・・受け入れません。
どこか別の所で勝手に書いてください。

気に入らないなら,再訪するな。読むな。

それくらいの気持ちで,日々憂さ晴らしの書き込み日記です。

脱線でした。

著者 青柳恵介は とんでもなく だらしない人ですよ
公私混同も いいところ

何が正しく何が偽りかではなく 自分の好き嫌いで すべてを判断している
自分の価値観で 世界が動いていると 勘違いしている

好きなものだけが正しい 自分がどれだけ 狡賢い人間かを 棚に上げて
何足もの草鞋を履き 私腹を肥やしている

談合好きで 悪徳政治家そのもの
虎の意を狩る狐 そのものですよ
白洲次郎を 語る 資格など 皆無な人間です

誰か本当の次郎を 正子を 語ることの出来る人間の出現を 願ってやまない

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