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2013年8月18日 (日)

限界集落の真実: 過疎の村は消えるか? (ちくま新書) [新書]

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「限界集落」の実情を知りたくて購入。

でもそれ以上に,面白くてすぐ読んでしまった。

限界集落の真実: 過疎の村は消えるか? (ちくま新書) [新書]
山下 祐介 (著)

もともと「限界集落」の定義や現状について知りたかったので購入。当初の目的は満たしてくれたのだが,それ以上に著者の分析・提言が面白かった。

西もも@が引っ掛かったキーワード。


◆ステレオタイプの情報とは違い,実際には限界集落は元気で,消滅した集落はほとんどない。

◆しかし消滅する場合にはいろんな要素がある(産業・歴史),それを理解すべし。

◆コスト視点で判断して,集約しようとするのは間違い。むしろ小集落が群立しているほうがいい。(合併はむしろ力を削ぐ)

◆官主導ではなく「自分たちがどうしたいか」が見えると集落は強い。

◆実は限界だったり崩壊しつつあるのは都市部。集落の方が強い。

◆地方から都市部はよく見えているが,都市部は地方が見えてない。

◆複雑化して分断化が進む現代(特に都市部)では,社会力を再構築するのはもはや難しい。

◆現在先進地域だと思っている都市部の方がむしろ状況は悪く,根強く頑張っている地域コミュニティのほうがこれからの日本の方向性である。

この最後の主張に,西もも@も賛成である。

グローバル化,したい人はすればいい。

若いときにはガンガン世界に飛び出し活躍するのは大賛成。

最後まで走り続けるか,刺激のある都市部に固執するか。

歩きたくなった時に,どういう生活を選択するか。

フィールドワークに基づいて描かれる本書での「集落」は,一般的にマスメディアに登場するステレオタイプとは違う。

国や政治が主導して日本を引っ張る力はもはや期待できない。というよりもうその力はないので,これから先は地方が,集落が,田舎がニコニコしながら都市部の生活をせせら笑う時代なのかもしれない。(対外的な対応は国家単位でしないといけないが)

いや,どんなに山奥の不便な場所の住人でも,自分たちの田舎生活はステキだと,自信を持っていいのだと思う。

自分の実家を見ていても思うのだが,「集落」の力は強く,実際には人間関係を含む問題はあるのだが,父も母も婆ちゃんも非常に元気である。(「病」が関係するとどうなるかは,その時にならないと分からない)

そして,農産物直売所のような,ちょっとした基点(奈義町だと山麓山の駅)があると,元気が出てくる。

このあたりのパイオニア例は,雑誌「Be-Pal」の「元気な田舎」などに毎月紹介されている。

また,トレイルランニング大会やマラソン大会,自転車競技・トライアスロン大会などのスポーツ実施が,最初は一時的カンフル剤であったとしても,継続するうちに大きな力になる例もいくつか見た。

例えば,西もも@が個人的に好きな,北兵庫エリア,ハチ・ハチ北高原界隈のイベントの打ち方や継続,マンパワーの集約のうまさは立派な成功例だと思う。

ただし,イベントのみを花火のように打つのでは田舎は元気にならないのが難しいところ。

話が大きくなるが,地元岡山が観光客の集客に悩んでいるみたいだが,イベント・特産品・グルメで他県の人がそんなに来ると思っているのだろうか。

ネットで調べて検索される店は流行って特産品も売れるが,検索されにくいちょっと裏路地の名店は見捨てられてないか。


いろんなことを考えさせてくれる本だった。

アマゾンの他の方のレビューにもあるが,次は都市部から地方へどう働きかけあるか,視線を向ける方策があるかが次の視点。

今は首都大学東京教授の著者に「2」を期待したいと思う。

山下祐介

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