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2015年9月28日 (月)

いえ,楽しかったんですよ【超々長文】

Fujitrail

マイナスイオン丸出しの昨日でしたが(笑)

本当に楽しかったんですよ,この数年間。

今までにこんなに楽しく,あることだけに集中して長期間ドキドキしながら過ごした日々は

大人になって久しぶりだったわけで。

今日も頭に思い浮かんだことを書くのです!

趣味のモノローグなんで,またかよコイツと思う人はパスしてください。頑張ればいつかは夢叶う訳ではない,という悪い例ですからね。(笑)

疲れも取れてきて,だんだん素敵な記憶になりつつあるのと,これからどうしよう,って暗闇と希望と悩み。

以下毎度の「超」長文なのだ。


そもそもUTMFに出ようと思ったのは幻の延期された2011年大会エントリーから。数年前に噂で富士山を一周する大会が出来るって聞いていたので,即迷わずエントリー。

当時はウルトラ100を完走経験があればエントリー可だったので,クリック合戦もさほど混雑せずパス。

自分なりに考えて耐久力のつくトレーニングをしていたが,やっぱり登山力にはつながらない内容だったな。

優先エントリー権がもらえた2012大会の準備をしていたら,例のランニング中の交通事故。

膝関節はおかしくなるし,肋骨はボキボキ折れまくりだったし,痛かったなぁ。

やっぱりここから大きく狂ったのは間違いない。

もちろん参加は見送り,仕事は休むし膝の手術はするしで,走力は歩行がやっと・・・・・。あの頃,近所の川土手を脂汗垂らしながら歩き始めた日のことを考えたら,自分でも大したもんだと思うけども。

それでももう一度取り組んでみようと思ったのは,悔しかったんだろうね,諦めるのが。

身体は完全ではないけれど,フルマラソンはそれなりに回復してきたので2013,2014と氷ノ山エントリー。ポイントのために出場したというのが正直なところで,実はあまり楽しくなかった。終わるとさっさと帰宅。今から反省すると,もっと「経験」という観点が足りなかったんだろう。

そうしてやっとこさエントリーして当選,挑戦した2015 UTMF。

何も準備せずに走った訳ではないけれど,やはり使える時間に制限がある年齢・環境だったのは言い訳にしかならないか・・・・。(涙)

それでも使える時間を出来るだけ使って,家族に最小限の影響をと思って,早朝や深夜も使って私なりに頑張った。

近くの小山を最大限に活用してランニング,LSD,階段走,実家の山を使い登山トレーニング。年取った実家の親にも手を貸してもらったこともある。

ラン仲間と走ったり登ったことも何度もあった。

自分にも仲間にも笑顔があって楽しかった時間がいっぱいありましたよ。

登山のことややトレラン装備に関してはど素人だった。ブログ読んだり本読んだりして,できるだけ自分の力で準備を進めたかったのは,延期になった2011への準備をしていた頃の自分と同じ状態でいたかったから。

たぶん,知り合いの(私が勝手にそう思っているだけなのだが)トレイルランナーにもっともっと教えてもらったり,トレーニングに同行していたりしたら,違ったのかもしれないが,やはりできるだけ自分の力で頭で準備したかった。

自分が必要だと思う準備(トレーニングも装備も)と,知人ランナーの助言が一致した時は迷わず実行した。

装備に関しては,アシーズ岡山店の藤原店長の力が大きい。彼の商魂を超えた熱いアドバイスでほとんど賄ったが,結局自分で首をシメたのは自分でケチったウインドブレーカ。やはり少しかさばっても汗でぺっとりしないモノを買えばよかった。

そうそう,サロモンのザック,モンベルのウェア上下と2900円のヘッドランプ,モントレイルのFluid Flex,メリノウールのソックスとファイントラックのメッシュインナーは問題なし,モンベル物はコスパが良くオススメです。

8月後半,職場に休暇を申請して一部の人には内情を知らせた。やろうとしている事を理解してくれる人はほぼ皆無なので,何であれほど仕事を大会前後日程に振りまくったのか不思議だったろう。

そして前日,予約していた宿に入り受付会場で世界の貝畑さんに会う。

不安だらけです,と伝えたのを覚えている。

ただ,貝畑さんは思考も行動も超越したレベルなので(笑),あまり私には参考にならないのだ。(スミマセン)

会場は関東の人達の「久しぶりー」の声とお辞儀の嵐で楽しそう。やっぱり地方からの参加はアウェー感満載だった。

夕食は,奥様がUTMF参加旦那さんがサポートのご夫婦と相席。この方は大会関係者と多く知り合いらしく,ボランティアも経験,ランニングクラブ関係者も沢山いて知人出場多数,試走も繰り返していた。

いろいろ聞いておいて今更言うのも失礼極まりないが,今から考えると,この方の情報に惑わされた自分が悪い。自分の感覚通り,渋滞に巻き込まれてもいいから最初の関門通過を目指してゆっくりスタートしたらよかったのかもしれない。今となっては仕方ないが。

さて,ここからは一晩中,いや22時間今まで経験したことのない泥沼?坂の繰り返し。嫌いではないので最初は楽しいのだが,滑るしかないコースのオンパレードで,途中深夜から「どうせいちゅうんじゃ!」と笑いがこみ上げてくる。何十回転んだろうか。今まで雨のトレイルレースは何度もあったが,ここまで全身使って長時間下り,登った経験はない。(後日の筋肉痛は上半身ばかり)

印象深かったのは,軍隊の野戦基地みたいなW1の麓エイド。寒いのに大した囲いもないブルーシートに転がって寝ている人を初めて見た。私はとても寒さが怖くて寝る勇気もなかったが,「ああ,ウルトラトレイル走っているんだ・・・・」と実感した瞬間。

W1麓からA3富士宮は長者ヶ岳がカットになったものの,6時間超の無補給区間。ここは少し雨もやみ疲れていても楽しかった。

A4こどもの国は6:30頃。大勢で賑わっていた。雨が苦手な私が少し「冷え」が気になりだしたのがこの辺り。でも意外に元気でしっかり食べて,上着だけ着替えて再スタートはきれた。スタッフも賑やかだし,応援の方々の声援も嬉しい。

脚に来たな・・・・A4まで走らなければよかったな・・・・と思い始めたのは,不思議な背の低い白い綿帽子のすすきみたいな植物が,草原いっぱいに広がるA5の富士山資料館までの下り。エイドではうどんは食べるわカツバーガーは食べるわでしっかり食べたのだが,やはり自分は雨が嫌い。上り区間は歩きがほとんどになってきて,周囲のランナーを見て自分がどのくらいの順位なのかが分からず,ペースの基準が分からず不安になった。スタッフに聞けばよかったのにね。

エイドの最高地点(1417)A6太郎坊まではほとんど歩き。

前半の泥濘山林コースは「前へ,前へ」と念じながら,少し固まり始めた路面をゆっくり踏みしめる。標高を一度上げたかとおもいきや,一気に数百メートル下がり・・・・ここらで気持ちが少し切れ始めたかも。

後半の砂礫を一気に1400まで登る登山は,富士山いや火山らしいコースだなぁと面白かった区間だが,体力を絞りだす状態になった。

たぶん,このあたりで撮られた写真は,もし顔が写っていたら,今までスポーツした中で一番苦しい顔をしていたと思うが・・・・・。だって笑えなかったもんね。

このSF映画に出てきそうな砂礫風景のなか,力を使いきってしまった3時間20分が今回の一番の収穫,今となっては最も想い出に残る時間だった。

魂絞るように歩んで登った,A6太郎坊のスタッフ総出の「ナイスラン!」コールは無茶苦茶嬉しかったけれど,もう笑えない状態。「よく頑張ったよ,俺・・・・」と思った瞬間,気持ちがきれたのかもしれない。

ザックを置いて,うどんを一杯,汁まで飲み,コンソメやパンをガツガツ食べて回復を狙う。

1時間,1時間休んでみよう・・・って,相変わらずの小雨の中,レインを着込んでじっとガックリ項垂れていた。

いろんな知人・家族,生きている人やもう亡くなっている人たちの言葉や顔が浮かんでは消える不思議な1時間。

年甲斐もなく悔しくて涙がポタポタ落ちた。

13時頃まで横長の標高差コースマップをガックリ項垂れて睨みつけていた。

A7すばしりへ行けば,少しは暖かく眠れるかもしれないのは分かっている。

でもこの雨の砂礫道を,おそらく今の脚なら2時間近く歩くだろう。

今ここにも休憩所はあるが,濡れたままで転がるだけだし,出発しても途中で立ち止まる可能性もある。エスケープルートも知らないし,途中では収容してくれないだろう。雨の中ブルブル震える自分を想像してしまった。

弱気になって,もう一晩かけて杓子を越える自信がなくなった。

でも,もう一度立ち上がってちょっと屈伸してみよう。

そう思って立ち上がった。

クッションの抜けた硬化したタイヤのゴムみたいだった。

「まだアカンなぁ・・・・」テントの外に降る雨も見えた,続々到着する笑顔の参加者も見えた。

相変わらず気温もあがらない,僕には寒い。

もうあの人たちみたいな笑顔を出す元気もジョグする脚もが残ってないな。

その時,「次のリタイアのバスがもうすぐ出ますよ~」の声が聴こえた。

右手を挙げてしまった。


この瞬間終結しました,数年間の日々が。

西もも@の,日本で最も入場料の高い泥遊びが終わりました。

(いや,高級泥遊びともいう・・・・・)


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これを書いている瞬間は,脳に刻まれた1つひとつの風景や瞬間,すれ違ったランナーたちの背中や顔がとても楽しい想い出になって再生できるのですが,いつかは忘れていくのでしょうね。

いつものように写真は撮ってませんので,頭のなかに残ったものだけです。

さてさて,予定を早めて帰宅した時,娘(そんなことを言いそうにない方)が言った言葉。

「おとうさん,これでこれで終わってええん?」

そして無言でニヤリとするカミさん。

正直,今までかけた時間や労力,金や今の仕事などの状況を考えるとキツイのですが

もう一度,積み上げてあの場に立ちたい

のが本音です。(いい話でしょう?笑)

しかし,現時点でUTMFは3レース以内6ポイント必要なハイレベルなエントリー条件の大会に変わっています。

コースレベルも実はもっと難しくしたいのだと立ち話では聞きましたし,今回の雨での完走率低下なんてあまりなんとも思ってないのでしょう。(大会収支がマイナスになるくらい参加者が減らないかぎり)

中国地方居住で年間何度も遠征できない私にはOSJ氷ノ山が有難かったのですが,それに毎年出てさらに一度は遠征が必要なようです。

となると,氷ノ山は車中泊とか実家から早朝着,他のロード大会参加や遠出は減らす・・・・・あれもやめてこれもやめて・・・・・になりそうだし,週末の業務との兼ね合いから完全に確定してエントリーもかなりタイトになりそう。

でもお金をかければなんとかなるわけで,やっぱりトレイルランニング(やウルトラランニング)というアウトドアスポーツは本当に大人のスポーツだなと痛感します。

気持ちはあってもUTMFはハードルがかなり上がり,ちょっとショボンです。

OSJおんたけとかにシフトするしかないでしょうか?

日本の中央部に住む方,特に関東地方の方々は,大会も多くアクセスもよく羨ましい限りです。その点,西日本は最初から関門時間が早いんですよね。

これからチャレンジしてみたいという方,若い方は家を建てるのと同じです。若いうち・独身のうちにどんどん取り組んでください。結婚されていても,自分の時間が少しでも多くとれるうちに早く!

特に子育て世代に入ると,理解のある家族でないと大変なスポーツです。善は急げ,いやエントリーは迷わず急げ,デス。ロードランニングの大会とは違って資金も労力が必要ですから。

私ももうちょっと年齢が進むとやりやすい時期に入るのかもしれませんが,今は何とも・・・・・。

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さてさて,ちょっとまだ脚は腫れぼったいけど,気持ちを切り替えるぞ!

近場のフルマラソンは何とか走れそうです。

昨年は故障で思うようにサブスリーなりませんでしたが,今シーズンはもう一度戻したいな。

怪我せず,がイチバン。

身の丈でランニング,っす。

(ちょっと背伸びしたいのが玉に瑕)


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いい忘れましたが,UTMFの大会運営は素晴らしい!あれで文句言ったり,ロストしたと文句言ってはいけません。自分が悪いです。

ボランティアの笑顔も声援も最高です。皆さん依頼されてではなくすすんで参加して楽しんでいる感じです。

特に,コースガイドの方,それもかなり山奥で深夜から早朝まで長時間誘導してくださってありがとうございました。

おかげでロストは1回で済みました。

日本・中国(香港?台湾?)・フランス合同チーム6~7名で(笑)深夜にコース復帰したのは楽しい想い出です。

(終)


Dsc_1192

これは西もも@の宝物。

捨てないでとっておこうっと。


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コメント

>清宮さん

私,田舎の育ちなんで,街灯とかほとんどなかったですから。(笑)

テント泊の山登りやキャンプすると,キャンドルランタン1つで明るく
感じられるんですわ。個人差大きいと思いますぅ。

日に日に腹がたってきてます。(笑)

視認性は個人差が大きいんですね。失礼しました。
後ろから自分のライトより明るいので照らされるとそれまでの順応が台無しになるというのは私も経験しました。私が暗いと感じたのはそのせいもあるかもしれません。あと1日目より2日目の夜の方が見難くて、疲れも視認性に影響するのでしょうか。

日がたつほどに腹が立つやら情けなくなるやらというのは私も村岡のリタイアで経験しました。フルマラソンなどで気持ちを切り替えて気分が盛り上がりますように。

>清宮 さん

おもしろそうは大会ですね。ちょっとブックマークしておきます。

ところで,照度と視認性は個人の視力によるのかもしれませんね。
私はそのモンベルライトのHiは明るすぎて,Loでずっと走ってました。

後方から馬鹿明るいペツルなんかの200Lm超のランナーや
二つ目の方が来たりすると,見難くて仕方ありませんでした。
きっと普段使っている75Lmのでもよかったかなと思うくらいです。
クルマと同じで,配光パターンやチップの種類にもよるのかも。

日が経てばたつほど,何で太郎坊で諦めたんだろうって
腹が立ってきました。A7に下れば気温も上がって前に進めたかも
って。

コースを知らない,研究してない
経験がないってことはこんなにも明暗を分けるんですね。

なんとか仕切りなおし出来るいい方法がないかな~
おんたけ,信越五岳あたりから・・・・・かなぁ。
まずは来年ちゃんと氷ノ山出ようっと。


私、大会の運営にはマーキングを含めて大変不満たらたらでしたが西ももさんの記事を読んでそういう批判をしていた自分が恥ずかしくなりました。反省しております。ボランティアの方々は本当に最高でしたね。

ところで大会ですが以下などいかがですか?
峨山道トレイルラン
http://gasando.info/

参加費は比較的安いのに、ランナーにすごい配慮の行き届いた大会だと思います。今年は出れませんでしたが、もし来年するなら走りたいと思いっています。

あと装備ですが私も今年のUTMFで恐らく西ももさんと同じモンベルのヘッドランプを使いましたが、後半の山道を走るには光量が不十分で、予備のヘッドランプ(モンベルの単三一本のやつ)と2つ併せて何とか走れるようになりました。ですので次回参加されるときには単三を3本使うようなより明るいライトを携帯した方が良いと思います。

あと、モンベルのサイクルジャージを前回に続いて今回も使いましたが、やはり腰のあたりについている3つのポケットが小物入れとして便利で重宝しました。

フルマラソン頑張ってください!

>あざらく さん

第1回,第2回に出ましたね~
階段ばかりの不思議な大会

クーランマラン主催の大会は
ほのぼのしていていいですね。
杉本さんカラーが出ているのかな。

もう肩肘張らず,いろいろ出てみようかな・・・・

いちおうフルは3本予定しています。

福知山,防府,愛媛の予定。

保険で久々にそうじゃ吉備路に行こうかな!

ゴメンナサイ距離が足りませんね・・

西ももさん、1月末の千羽海崖のトレイル39kなんていかがですか?
まだエントリーできそうです。わたくし玉砕必至なんですが。

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