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第46回(2015)防府読売マラソン完走記【長文注意】

このレースは,タイムは関係なく,展開としては自分のベスト3に入るので,あの日考えていたことを忘れないうちに文字化しました。酒飲みながら数日かけて書いたので,アホみたいに長文です。オッサン何考えて走っていたのか・・・・・。

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前日朝は,娘の懇談で福山に行くため7:30には家を出発。9時から懇談を2人こなしてから,娘とカミさんは東福山駅からJRで岡山へ,西もも@はそのまま高速道路で防府へ向かう。金曜夜に寝るのが遅かったので,途中少し仮眠をとって2時頃ソルトアリーナに着いて受付済ます。受付準備が出来ていても杓子定規に14:30だと陸連の方が言い張るのは面白い。ここは拘らなくても。(笑)

 

宿は数年前からの定宿。近くのコンビニもスーパーも分かっているし,前日調整がてら天満宮にもすぐにフラッと行ける場所。少し脚を伸ばすと,防府競輪場もある。防府読売の前日は宿がとりにくいと聞くが,西もも@はある古典的方法をいつも使う。意外にすぐ取れることが多く,これは大阪や神戸,東京でも実証済。

 

観光やイベントランならガヤガヤ皆で一緒に・・・・・が楽しいだろうが,集中したい場面では一人のほうが時間のコントロールも出来て落ち着く。ただし,気心知れた知人と行き帰り一緒で,到着後は別行動,というパターンはよくある。(帰宅もさっさと・・・・・という人が好き:笑)大会当日,会場で挨拶はするが,そんなに話込むことはない。まあ,緊張している,という方が正しい。

 

夜は最近いつも牛丼大盛り。昔は「ローディング」などと騙されてパスタとか中華料理という頃もあったが,今は普通のご飯が落ち着く。結局何やっても大差はなかった,というのが本音。前日酒呑んでも飲まなくても変わらないんだが,自分を律する意味で最近はよく断酒している。ちょっと早めに17:30頃には夕食を済まし,地元のスーパーでオヤツや飲み物,夜食と翌日の食料を購入して宿に引き返す。普段は食べないが,甘いものを幾つか食べてサッサと寝る。23時。

 

実はいつもの宿には無料朝食がついているのだが,早く並ばないと混雑するし,自分の勝負メシって決まっているので値段よりそちらを優先。混雑を気にせず部屋でのんびりおにぎりや餡パン食べるのがパターンなのです。やっぱり人混みは苦手だな。

 

ヨモギ餅②,小豆餡マーガリンロール①,オニギリ②,バナナ①,ポカリ500+秘密のサプリ。

 

 

レースがある日,目が醒めてのからの再優先事項は「うんち」。

 

残尿感より残便感が大嫌い。

 

とにかく残便感がなくなるまでとことん便座に座る,トイレに通う。会場に早めに到着するのもその為。小便は少々尿意が来ても,走りだしてしまえば発汗量の方が大きいし,前日よっぽど深酒してなかったら次第に収まる。(だから酒はあまり飲まない)最悪,小便は走りながらすればいいと思っている。(トイレがあれば使うけど)宿で3回,会場のアリーナで1回,着替えテント横の仮設で最後に絞り出してスッキリした。会場を熟知して,混んでない穴場トイレを探しておくのがミソだと思う。

 

宿から車で15分ほど走って会場着。最近はアリーナ裏のグラウンド横にとめることが多い。ここは人通りも少ないしゴール後うどんを頂いて買い物したらすぐ帰れる。ここが満杯でも実は◯◯◯前にも駐車スペースはあります。(以前地元の車について行ったらわかった)アリーナ裏のグラウンドにアップの人が多くなったら,手荷物を持って競技場に向かうのです。

 

とにかく,出来るだけ混雑避けて静かにスタートラインに立ちたいのでしょうね,私。

 

今年は,とっても暖かい。

 

でも,陽が陰ると寒いし,西もも@は暑がり寒がり。結局,大抵の場合ちょっと多めに着こなしていたほうがストレスが少ない。冬場はちょっと苦手なハーフタイツ履いてアームウォーマーしたほうが失敗率低いのです。アームは外してトレイルランパンのポケットに入れたらいいし。

 

最後にトラックを2周して,自分のゼッケンが並びそうな位置に立っていたら,世界のヨシダ夫妻が声をかけてくれる。この二人,普段はまっこと穏やかなんだが,実は夫婦揃ってトンデモなく努力家族。いや,もしかしたら岡山イチ負けず嫌い夫婦なのかもしれない。よくウェブ上では旦那に「変態」の冠を付ける人も多いが,軽々しく変態呼ばわりしてはイカンと最近思う。いつも偏屈者の西もも@を気にかけてくださる優しい「若夫婦」なのだ。

 

 

 

整列の時間が近づいた。別府大分みたいに厳密に番号順に並ぶことはない。今年は暖かいのでビニール袋を被っているランナーも少数だ。西もも@はベテランランナーのウェアリングやシューズに注目するようになった。どちらかというと,定番でまとめている人より,「へぇ,こんな組み合わせもありか!」という年配ランナーに注目している。長年の経験で行き着いたところがここ,というのが面白い。また,自転車関連ウェアの人や,トレランウェアの人は機能性重視なので定番ランニングギアから外れていているので参考になる。

 

似非ヘルシー志向の私は体型にも興味津々。自分がちょいプリランナーなので同様の体型のプリプリさんが近くにいると嬉しくなる。特に二の腕と尻。(笑)でもやっぱりこの大会はかなり平均体脂肪率が低い気がする。締まった黒い脚の素敵な御仁が多い。今回はUTMF前みたいに一桁体脂肪率に落とせなかったが,体重は56kg前後なので自分としてはかなりいいバランスだと思う。

 

ヘリコプターの音が大きくなって,12:02スタート。今年は4ケタゼッケンなので少しロスタイムは多い。この大会はランナーの行儀はとてもいいので,押し合い,左右にジグザグ走行する人はほとんどいない。入りの1kmは4:51。混雑しているので無理はしない。このあたりだと,もっとゼッケン番号の大きい人で先行する人もいるが,似たような番号の人は概して落ち着いて最初は抑えている人が多い。それだけ自分の性能がよく分かっているのだろう。西もも@は作戦通り,2km以降はセーブモードに入る。4:07前後で貯金をし始める。

 

5km,マツダのモータープールを横目にする頃にはだんだん集団もばらけてくる。この時点で呼吸が荒い人はやはりすぐ脱落していく。今回,設置されたコーンの内側を常にインカットする数名のランナーが気になった。一人がやるので数名が後に続くのだが,これはこの大会は完全にアウトだろう。本気で取り組んでいる人からすると,「審判,失格にしてくれよ」と言いたくなる。まあいい,格好・走りからすると仕方なさそうな男性なので見なかったことにする。デルタ工業を超えたあたりで脱落していった。4:05くらい。

 

8kmちょっと,アリーナ前給水。もうこのあたりはかなりバラけて,給水で殺気立つこともなく,接触もない。本当にこの大会参加者はジェントルだ。まだこのあたりではスポーツドリンク。スポンサーのダイドー製品は薄めなのでのど越しがいい。最近は給水慣れてきたのか,テーブルから取るのもコップの口を折るのも,隊列をすぐ離れるのも,立ち止まらずに出来るようになった。出来ることが増えた子供みたいにちょっと「エッヘン」という気分になる。気分だけはTVに写る実業団選手だったりする。(笑)4:05。

 

 

11~14km,新田・田島交差点あたりは地元の応援が増える。沿道との距離も短いので,大人も子供も声がよく聞こえる。小さな子供が見知らぬオジサン達に元気に声をかけてくれるのは本当に心に響く。このあたりから,小さな集団に追いつくペースが少し落ちる抜いていく次の集団を探す,を繰り返す。イーブンペースを狙って出力95%走行なので,今日は小集団のペースが落ちたらすぐ対応できる。最近は「この人!」とターゲットを決めてお世話になることにしていて,基本的に脚と,失礼だが頭髪を拝見させていただいて(色・量:笑)基準にしている。往年の経験豊富なランナーはやはりペースを大きく変えることがなくて安定していて,スピードダウンしても穏やかなカーブなのだ。4:04前後。

 

18km,再度アリーナ付近給水。心拍は160台に入っているが,かなり調子はいい。今日はイケるかも,と欲が出てくる。いつもの集団に追いついて,抜いての間隔が短い。あるランナーが早々にジェルを摂るのを見て,今日はいつも(パワージェル)と違ってザバスのジェルなのを思い出す。今回は味付けがお気に入りのエナジードリンク味。フラスコに二本絞って入れ,もう一本はアームウォーマーに挟んでいる。腹ぺこになる前に早めにおやつタイムにする。やっぱり国産は美味い。4:05。

 

20~22km,三田尻大橋。元々登坂は得意,でもペースは変えないようにして無理せず駆け上がる。登りでもランナーを抜けるし,どうやら今日はかなり調子がいいらしい。下りで心臓を休ませながら,協和発酵バイオ横を通過。4:03~04。ハーフの通過時間は見なかった。

 

23~26km,防府駅前からエディオンあたりは地元の応援が最も多い。ペースアップする人も多くてついつい3分台にギアを入れたくなるが,グッと抑えて心拍を確認。157。このペースで心拍が落ちてくるパターンは,オーバーペースの場合とエンジンに余裕が出てきたので回転数が落ちてくる場合と両方ある。今日は呼吸数がかなり少ないので後者だろう。横に並んだほとんどのランナーは息が上がり気味でキツそうだ。でも自分は座禅を組むときの呼吸を意識しながら大きく息を吐く。途中,34kmか35km位の地点で折り返し後のトップランナー集団が来る。トップはかなり先行して藤原選手。走っているのを初めて見るが,どちらかというと小柄で色黒な選手。肌色を見ただけで走り込んでいるのがよく分かる。腕振りはやや上でコンパクトに動かしていて,フォームにとてもこだわる彼らしい,無駄がないスムースな動きだ。実に芸術的に速い。コンパクトカーに軽高回転エンジンを積んでレースを走らせているような感じに見える。もうここまで来ると,立派な芸術作品の発表会だ。彼は一瞬後ろを見て,「おい,来ないのか」という顔をしたのが見えた気がする。さすがプロ,たぶんああやって揺さぶりをかけていたのだろう。4:02~05。

 

 

26~29km。植松交差点を左折するとランナーの間隔は疎らになる。交差点左折後の橋も意外に苦しくないが,さすがに段々呼吸回数が増えてきた。こういう時はフォーム変更作戦。(笑)なんて事はないんだが,腕を後ろに引く動作を大きくして前傾を意識,着地軸脚を左に,右足を蹴り出しに変更。これで疲れる脚が反対になる。ここからは折り返しのシリアスランナーに沢山会う。西もも@は知人が少ないのでそれほどでもないが,他のランナーはどんどんお互い声を掛け合っている。ここらで世界の二丁目代表,岡山のよしだー氏が見えて声をかける。30km折り返して4:05前後。しまだ大丈夫。

 

誰でも同じだろうが,このあたりになると,苦しさが延々と続くようになるので修行感が半端ではない。実に面白くはない。でも,この修行を超えない限りは次の世界は見えないので,割りきってマシン状態を楽しむしかない。やめる言い訳が頭の中にいくらでも浮かんでくるのを楽しむしかない。やっぱりランニングって「楽しさ」が原動力にはならない気がしてきた。そういえば,UTMFの時も太郎坊で言い訳ばかり1時間していたっけな。

 

30~34km,心臓より脚が思うように動かなくなってきたが,これはいつものこと。それでもイーブンペースを貫いていれば,ペースダウンしたランナーを捉えるだけの状態になる。このまま段階的に自分がペースダウンしても,サブスリーは大丈夫だろう・・・・・・と思い始めて,ネガティブ西もも@が悪魔の囁きを始めた頃に,世界の二丁目代表女子ランナー,ミポー女子(新妻)にちょっと低音トーンのアダルトな声をかけてもらえた。女性ランナーに知り合いはほとんどいないので,わざわざ振り向いて返礼。嬉しくて10秒ほど元気が出た。単純である。それにしてもこの夫妻,向かうところ敵なしである。大阪マラソンとかのペアの部だとぶっちぎりでトップ賞,通天閣年間無料パス券がきっともらえるのではなかろうか。34は4:09,ちょっと嫌な予感。

 

35~37km,エディオン通過で防府駅に戻ってくる。このあたりで沿道から檄を飛ばして頂けるのは実にありがたい。有り難いというより,人が見ているのでエエかっこしたい気持ちが原動力になるのが自分の可愛いい所だと思う。呼吸はかなり荒くなり,頑張って禅式呼吸をするが長続きしない。給水地点では体が真水を欲しがるようになる。フラスコに入れたザバスゼリーをちょっとヨタつきながら注入して無理矢理元気を出すが,気持ちとは裏腹にペースが落ち始める。ネガもも@が「大丈夫だよ~十分サブスリーだよ~」と囁いたのに遂に負けてガックリペースダウン。4:18~15。見事に30kmの壁である。

 

38~40k,三田尻大橋を駆け上がって10人近く抜いた辺りから何とスイッチが入る!走れば走るほどランナーを抜けるのがだんだん快感になってきた。お前この快感が好きでランニングしてるんだろう!と調子に乗る。今日は尻に力が入るし,壊れた左膝もまだ小泣き。声援の声がちゃんと日本語で耳に入ってくるし(空耳がよくあって,スペイン語や韓国語に聞こえることがある),腕も痛くない。心拍は160に入り続けているが,まだまだ粘れそうだ。気持ちほどにはペースは上がらないが4:12前後。それでもまだバッテリー残量は感じられるぞ!

 

40~42km,沿道は参加者関連の応援がほとんど。普段から自分が走っていたり,あるいは走っている人を間近に見ている人達だろうから,声援の質も内容もちょっと違う。基本的に「ここから緩めるな!」なので手が抜けない。(ウルトラの大会だと「おかえりなさい」系:笑)もう2kmなら,普段やっているインターバル(1000パターンと2000パターンを採り入れている)と同じなので,@4:00前後でも最後まで続きそうだ。行っちゃえ~!と,珍しくラストスパートしてみる。セキスイの工場が見えたら,あとはどうなっても大丈夫,歩いたってゴールは出来る。(本当に歩いているランナーも見かけるエリア)テンションは上がりまくりで,走れば走るほど前を抜けるのだ!4:04,4:05。

 

42km~ゴール,3:42~4:02でカバー。トラックに入ってもペースは落ちない。若いランナーに一人抜かれたが,ホームストレートで笑いがこみ上げてきた。UTMFは大失敗だったけれど,今年は気分良く終われそう。「よし!」とか「ヒャッホー!」と心で叫びながら100mをダッシュ。ゴールで小さく呟いたのは

 

「や~るじゃん」

 

だった。

 

タイムや順位は正直どうでもいい,数字に対して満足感なんてそんなにない。

 

それより趣味でまだまだこういう展開が経験出来る自分が嬉しい。

 

もう一度,この感覚を味わいたいな。

 

この日もラップを確認したあとは,次に向けてあれこれ考え込んでいた。

 

仕事を言い訳にしないように,上手に時間を使って頑張ろう。

 

カミさんに怒られても,そのぶん家事を頑張ろう。(涙)

 

やっぱり僕は「楽しい」が動機にならないみたいだ。

 

「まだまだ死にたくない」がランニングの動機の僕は

 

今日みたいにまた「生きているなぁ」と感じるために

 

今日もまた眠い目をこすって朝ランして

 

時にお気に入りの野山を駆けて,時に不慣れなトラックで走ったりする。

 

独りで積み重ねた時間の重みが,年齢を越えて自分を深化させる。

 

帰宅後のビール一本の祝杯でも十分楽しい。

 

寂しがり屋なので,人恋しくて時々人里に下りて来る狸オッサンですけどね。(笑)

 

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