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大腿骨軟骨打撲・半月板損傷,関節滑膜切除手術の記録

靭帯損傷や半月板損傷はウェブ上に記録が多々あるが,意外に軟骨損傷は少ない。軟骨損傷は程度がいろいろあり,基本的に再生しないものなので治療が難しい。

結局私は,半月板部分損傷でありながら5ヶ月も膝のひっかかる症状の原因が特定できず,結局関節鏡手術を行い,滑膜切除を行うことになった。(いわゆる『棚障害』という部類)

将来,同じように事故などで受傷した方やランナーの何らかの役に立てはと思い,日記をウェブに公開する。

特にランニングをされる方が受傷した場合,回復の目途に参考になるでしょうし,注意すべきことも多々あります。諸事情が重なって,重症ではないのに治療に膨大な時間がかかったので,反省もふまえて私の二の舞を踏む人が少しでも少なければと思います。

結論からすると,餅は餅屋。

スポーツをそれなりに本気でしている方なら,とにかく単なる整形外科医ではなく膝専門のスポーツドクターを探して受診することを強くお勧めします。

私の場合はランニング中の交通事故。後方から撥ねられ,記憶も全くないため,どのように地面にたたきつけられたのかは全く不明。後日警察の現場検証や写真,自己記録を見てどのように接触したかが分かった程度。

事故当時は脳挫傷・クモ膜下出血・多発肋骨骨折でしたが,命にかかわる脳の症状の方が優先事項で,事故当時は膝の受傷には配慮していませんでした。肋骨骨折については,痛みが強く大変でしたが時間をかければ治癒するものですし,ウェブ上に記録も多くここには記録しません。

とにかく,膝に衝撃が加わっていた場合,レントゲンでは骨以外は分からないので,MRIまで撮って診断してくれる医師に診てもらいましょう。あるいは自分で頼んで撮影してもらうことが大切。レントゲンでは軟骨組織は分かりませんので注意。

私の主治医は事情があって2回変わりました。

①IK先生(外科) K病院 最初の担当,不祥事で退職(!)
②IS先生(整形外科) K病院 IK先生から引き継ぎ。いい先生だったが4月で別病院へ転勤
③F先生(整形外科,膝専門) O大大学病院主勤務,週1回K病院へ出向勤務)
    ※IS先生から引き継ぎで担当,整形外科,膝専門のスポーツ医,組織の再生研究もしている

◆2011年12月25日

ランニング中に後方より自動車にはねられて意識不明。救急で大学病院に搬送,入院。膝損傷についてはレントゲン・CTなど全く記録せず。肋骨5本,7~9か所骨折はかなり痛かった。脳挫傷・出血の方が危険だったらしい。翌日26日,K病院へ転院。大学病院は空きベッドなんてないらしく,どうしてもここがいいなら今日から通院だと言われた。そりゃ無理。ということでK病院へ搬送。年末だからか,ストレッチャーのまま処置室にえらい放置(2時間近かった)され,体が痛かった。病室に入れてくれないんだもん・・・・・。

入院中はあまり歩かなかったのと,肋骨の痛みに神経が集中して膝関節の痛みは分からなかった。曲げると少し痛いことは主治医(外科)に回診で何度か伝えたが,あまり相手にされず。脳内出血の方が優先事項だった。

実はこの時点で主治医には対応に不安を感じていたが,肋骨が治療の中心なので,医師にできることはあまりなく,経過観察なので自分も大きくは考えていなかった。

◆2012年1月5日

一旦退院。

脳内出血は経過観察が終わり,肋骨骨折は痛むが歩行もトイレも食事も可能で,入院の必然性もないので退院。自宅療養に切り替える。というより,食べて寝てだけの繰り返し,風呂に入れないことに精神的に耐えられなかった。主治医が回診しにこないので,看護師に直訴2回して退院許可。

この時点で歩行は可能だが,膝関節裏~外側横が少し痛み脚は引きずっていた。本人も打撲だと思いそのうち治癒すると思っていた。

◆2012年1月19日

通院。

肋骨の痛みはかなりとれていた。散歩してもいいかと主治医に聞くと,痛くなければいいらしい。ということで,以後5日ほど自宅近辺を少し歩く。肋骨の痛みよりも,曲がりが悪く脚を変に引きずってしまうのが少し気にかかった。

夕方膝が少し腫れることに気が付く。おかしい。

◆2012年1月31日

通院。

バスに乗って通院する。バス停から数百メートルが遠く感じた。左右の脚の感覚が全く違い,痛みは感じないが左脚は引きずらないときつい。肋骨はかなり治癒したが,このころから脚がおかしいと感じ始める。主治医に伝えるが,打撲だろうと言われた。ランニングできるようになるにはかなり時間がかかりそうだと思っていた。

◆2012年2月4日

昼間衝撃のローカルニュース速報。

主治医,飲酒運転+当て逃げで逮捕。

自宅でテレビを見ていて一瞬声を上げたが,「この人はありうる」と思ったのも事実。診察も簡単だし,問診もあまりない先生。僕が聞いたらその内容には答えてくれるという感じだった。

◆2012年2月6日

職場復帰。

書類仕事は出来るが,基本立ち仕事なので移動はゆっくり。杖はなし。相変わらずビッコを引きながら歩く。関節は完全に曲がらない。関節に何かが引っかかって曲がらない感じ。

◆2012年2月9日

業務上歩くことが多いのだが,日々膝の引っかかり感は増加。完全におかしいので無茶苦茶不安になり,夕方急きょ予約を入れて診察。

主治医は整形外科の女先生に代わる。話もよく聞いてくれるし,説明も丁寧。今度は安心できるし,専門ではないが膝にも理解がある。膝が気になることを伝えると,半月板損傷や靭帯損傷などの可能性を教えてくれ,即日CT画像診断。CTでは症状が特定できず。担当医は膝専門ではないので,後日MRI画像を撮影し,診断アドバイスを膝専門の整形外科医にいただくと正直に言うので信頼はできた。

MRI診断の予約を入れる。

この日から松葉杖生活開始。とにかく左脚を使わない生活になる。保存的治療,というやつ。

◆2012年2月14日

MRI画像診断。データを岡山大学病院から週に1回来診している膝専門の先生に診てもらうことにする。これがイケメン整形外科医のF先生。

どうやらかなり長期化しそうなので,月末の恒例2家族合同スキーツアーもキャンセル。年末の信州スキーツアーも当然キャンセルだった。事故数日前に子供たちのブーツなどを新調したばかりだった。

◆2月21日

F先生の診断を教えてもらう。大腿骨軟骨打撲で損傷とのこと。激しい損傷ではないので,この時点では保存療法中心で継続。効能のほどは分からないが,少しでも何かできることをということで,骨粗鬆症の薬の投薬を開始。週1回日曜日に服用開始。松葉杖生活継続。

◆3月7日

経過観察通院。

基本的に左脚を使わないので,かなり筋肉が硬化している。痛みはないが,曲がりはまあまあ。引っかかり感を感じにくくなっている状態だった。

◆3月17日

通院。

そろそろ杖なし生活へ向けてリハビリ段階スタートといわれる。リハビリルームで片脚3分の1荷重を習って帰る。ほとんど踏み込まない動作なので荷重が非常に難しい。

◆3月29日

通院。

2分の1荷重OKの指示出る。担当の整形外科医が転勤とのこと。週一診察の膝専門のF先生に引き継がれることとなる。逆に嬉しい知らせだ。

◆4月1日

3分の2荷重開始。片杖で歩行するが,これは逆に正常な右膝に負担がかかり,少し痛みが出たので,外出時以外は使わなかった。週末に旅行に出かけたが,その時に使った程度。

◆4月7日

指示通り前荷重開始。今まで使っていなかった足裏のアーチ部位に痛みがある。単に使わなかったからなので,ここは心配していなかった。

F先生の診察。どこまで膝が曲がるかを丁寧に触診してくれる。本格的にリハビリ期間終了していないので,様子見だが,依然としてひっかかり感はなくならない。やはりおかしいと不安になる。

◆4月19日

経過観察の診察。

やはり十分曲がらず,水平(一直線)にもならないし後ろにも限界があり痛みが出る。正座なんてとんでない。F先生からは,「守っていても仕方ないので,どんどん使うように」「できることと出来ないことをはっきりさせて」との指示。以前のMRIを丁寧に見ていただくと,症状から考えて関連する部分に影のある部分があったり,ひっかかる原因として剥離・浮遊軟骨の存在の可能性の話がある。関節内視鏡での手術も可能なので,次回までに家族と相談しておくようにとのこと。毎日服用の痛みどめ抗炎症剤の服用開始。

◆4月24日

立った状態が続くと膝がロックしたり,夕方になると一回り膝が腫れる。両脚の荷重は可能だが,左だけ曲がった状態での歩行。階段の昇降はできるが,とにかく曲がらないのでかなり不便で,下りでは痛みが出る。

次の予約はGWのはるか後だし,精神的にもうどうにもたまらないので,担当医に宛てて次回診察の予約と手術実施へ向けての決意表明をメールで打つ。深夜送信したのでかなり熱い内容だったが,自分にとってのスポーツ,ランニングの存在についても理解してもらえるような内容にした。

曲がらない,日々状態が悪化していくだけの膝を毎日抱えて生活するのに耐えられない。座っていれば引っかからないが,立つと次第にロックがかかる。膝上を揉みほぐすと緩む,の繰り返し。素人感覚だが,どうも何かが挟まっている感覚しかない。時折,ポリ・ポキと音がするが伴う大きな痛みはない。

◆4月26日

メールを見た担当医F先生が急きょ診察してくれることになる。相談後,正式に手術を進めることに決定。判断材料として即日MRI画像を撮影した。画像診断中に室内で聞こえるBGMのような鳥の鳴き声のような不思議な規則音は,高温になる磁場発生装置の冷却に使用する,液体窒素循環ポンプの音だと教えてもらった。24時間稼働で,マイナス2百ウン十度状態を保っているらしい。

最初は救急でO山大学病院→一泊で退院→(紹介状)→K病院に入院→(紹介状)→O山大学病院に紹介状,画像診断→。担当のF先生は自分で自分に紹介状を書くことになったわけだ。でないと5250円余分にかかる。

◆4月27日

職場の飲み会。酒を飲んではいけないとかはないので,美味しく頂く。

でも,帰りの電車を降りて歩いて帰る途中,あまりに曲がらない,少し痛む膝に気弱になる。何でこんなになっちゃたんだろうな・・・・・ってつぶやきながら,涙。酒のせいということにしておこう。

◆4月28日

ウェブで関節鏡手術をいろいろ検索。それほど難手術ではないことや,入院~退院が早い人だと4~5日程度だと知って驚く。(もちろん事情が許せば2週間ほど入院)スポーツ復帰できる場合は,リハビリ入れて3か月程度といったところとか。私の場合,痛みや腫れはほとんどないのでましな方のようだが,実際には内視鏡で見てからその場で判断することもある。

先日担当医からは,腰椎麻酔と言われたが,これだとモニターで自分の膝内部や手術の状況が見えるらしい。

ひえ~!

◆5月1日

紹介状と画像データのCDを持って朝からO山大学病院F先生受診。予約は入っていたので,先生は予定の10:30すぐ診察してくれたが,それでもそのあと支払いが完了するまで結局12:30頃までかかった。大学病院受診は初めてだったが,噂通りのすごい待ち時間。

治療を受けている病院から持ってきたMRIのデータ(CD-R)をF先生に見ていただく。最新の画像だと,軟骨の打撲は軽快,大きく損傷は他に見当たらないらしい。半月板の変な影が部分的に見えるので,これが引かかっているのだろうとのこと。「手術はどうしますか・・・・って言っても,もう決心してたんですよね?」「ハイ,もう4ヶ月経ってますので,少しでも改善するなら先生にすがります。」

先生はすぐK病院に連絡をとってくれ,オペの予約をとってくれた。また別の日に休暇を取るのは大変なので,診察後そのままK病院に行き,術前の検査を行こなう。血液検査・心電図その他。

◆5月9日

オペ前日,入院。麻酔が醒めなかったらいかんので,家の掃除やら片付け,庭の手入れのためにホームセンターに行ったりしてから,身を清めて,15:00頃入院。見慣れた病室にまた戻ってきた。本気で遺言を書こうかと一瞬思った。何事も初めてってのは怖い。

◆5月10日

オペ当日。

13:00の予定だったが,少しズレて13:30オペ室へ。生まれて初めての手術室なので,興味津々なんだがちと怖い。TVでしか見たことのない風景が目に入ってきて少し感動。早速腰椎麻酔の開始。いきなり腰椎ブスリではなく,まずは小さく表面の麻酔から入るので,腕にするチクリくらいの痛みだけ。痛くはないが,腰椎に刺さるときは少しゴリとした感覚はあった。開始後20分くらいで左太もも以下は全く何も感じなくなる。触られているのは少しだけ分かるのだが,切られて中に関節鏡カメラが入っても何も感じない。もちろん全く動かせない。モニターには自分の膝内部が映しだされる。太ももは圧迫バンドで止血して,内部に水を入れての作業なので,血液は見えず綺麗なもの。水中カメラみたいだ。

まずは膝蓋骨裏や大腿骨を確認,大腿骨の打撲部分は修復していた。問題の半月板は一部損傷確認したが,割れたりはしていない。ヒラヒラしているヒダのようなものが浮いているので,シェーバーと呼ばれる機械で削り取る。次は靭帯近辺でヒラヒラしている部分を削りながら十字靭帯2本のチェック。引っ張って強度を確認,異常なし。最後は裏側に回ってまたもやヒラヒラを除去して掃除は終了。嬉しいことにどこにも激しい損傷はなかった。

結局,関節滑膜切除という手術を行い,膝内部の浮遊物を削ったことになる。結局,滑膜切除・棚障害ということになるのかも。術前にF先生先生が言っていたが,膝を開いてみないとわからないことも多々あるようだ。麻酔スタートから手術自体は90分程度だろうか。(13:30に病室を出て,部屋に帰ったのは15:00すぎ)

後日談だが,先生は膝裏の十字靭帯周辺がスムースに動くように,狙って滑膜を切除したらしい。この『棚障害』というのは,多少機能に問題があってもそのまま放置する人もいるし,僕のように痛みが出たり膝が曲がらないようなら思い切って関節鏡手術を行う人もいる。MRI診断でもはっきりしない場合もあるので,中を開いてみて分かることも多いのだ。

術後の下半身は麻酔で麻痺して全く動かないので,看護師+執刀医総出で手術台からストレッチャーに移されて病室に戻る。すべて意識はあるし,先生や看護師と話しながらなので不思議な感じだった。夕方6:30には麻酔は解けて,食事も普通に摂った。

オペ看護師は対応がしっかりしていて,とても信頼感があったと思うのは気のせいだろうか。

膝は包帯グルグル巻で,2ヶ所開いた穴のうち片方からは,出血を外に出すドレーン(チューブ)が出ていて,ボトルに繫がっている。当日出血100cc程度。自分の血液の入ったボトルを見るのは不思議な感覚。

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◆5月11日

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勤務日ではないが,O大F先生登場。経過を見て下さり,出血も少ないのでドレーンを外す。膝からチューブがヌルリと抜けていくのは気持ち悪かったが・・・・。結局出血はボトルに120cc程度。もうこれ以降は自分で歩いて階下にコーヒーを買いに行ったりした。曲げると痛むが問題なし。

◆5月13日(術後3日目)

退院日。

またもや勤務日ではないがF先生が来て下さり,午前中状態を確認。内部で出血して少し腫れているが,時間とともに血液は解消するとのこと。1週間以上入院する人もいるそうだが,私はお願いしておいたとおり退院。普通に歩くのは問題ないし,痛くなければ90度程度は曲げても大丈夫とのこと。負荷をかけて膝を曲げないようにとの指示が出る。14:00頃退院して自宅に帰る。夕食調理をしたが,立ち仕事だと血がたまるのか,腫れぼったい。

◆5月14日(術後4日目)

職場復帰。

病院だとほとんど寝ていたので痛みもあまり感じなかった。しかしやはり仕事で歩き始めると痛い。基本的に軽労働だが立ち仕事なので,膝周辺がかなり鬱血(内部は出血?)。右膝よりひと回りは太い。歩いた時にギリッとした痛みが走るし,階段を下って曲げるときには「アイテテテ」となるので結局伸ばしたままで一段ごと足をつきながらの動作に戻る。リハビリは時間がかかりそうだな・・・・と思ったが,考えみると術後まだ4日だからなぁ。穴2つあけて,中身を削ったわけですからね。

よく整形外科のHPなどで,「日帰り手術可能」なんて書いてあるのは,可能だけれど自宅や仕事場では痛いまんまだよ,っていう事実が省略されているわけだ。仕事が忙しい時期なのですぐ復帰したし,松葉杖も必要ないとのことなので安心して復帰したが,可能ならやはり1週間は病院にいたほうがいいと思う。

◆5月16日

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抜糸。

荷重はせず,120度以上曲げないように,あと2週間は日常生活をとのこと。
「自転車乗ってもいいですよ」とのF先生のご聖断あり。本気で嬉しい。

「先生,元気が出ますね!」と僕が言った時のF先生の笑顔がとても素敵だった。

膝は手術した部分が張る,というより血が溜まっている感じだ。次第に解消するらしいが,曲げると「アイテテテテ。」術後6日,まだそんなに曲げたりしなくていいらしい。

◆5月22日

膝蓋骨近辺の腫れはかなりひいた。バッテン印の上を押すと「プニ」っとするので,まだ内部には血腫か組織液が溜まっているのだろう。可動範囲は広げていないが,少し大きめに曲げると痛い。歩くのはかなり楽になり,抵抗感はかなり減少した。階段の降下は膝裏が痛いが降りやすくなってきた。登るのはけっこう出来るようになった。

関節が硬化しているのは実感しているので,まめに動かすと動きもスムースになる。やっぱりリハビリだなぁ。

◆5月31日(術後3週間)

経過観察通院。

朝は散歩しているし,入浴後は曲げる運動をしている。そこそこ曲がるが,関節鏡を入れた手術跡の2箇所のバッテン部分は皮膚が硬いので引っ張られる感じ。膝蓋骨上の筋肉が張るので曲がりにくい。立っていても曲がりにくくなるが,以前のような内部の引っかかりは感じず,手術跡や表面部分の筋肉が引っ張る感じ。ほぐすと可動域が広がる。

自分としてはこんなに曲がらないものかと思っていたが,術後3週間目はそんなものらしい。

先生のありがたいお言葉。

『ゆっくりジョギングしてみてください』

痛みがない程度に関節は動かせとのこと。そうでないと,切除した近辺の靭帯とかが癒着するものらしい。結局,勝手に自分が怖がっているだけで,組織として損傷がない以上,しっかり動かせとのことだろう。

二歩目前進。人並みの人間様への道が少し見えた。

明日はラン仲間と一杯やる予定だ。少しは楽しく飲めそう。どこまで復帰できるか不明だし,症状が気にならない程度になるかどうか。なんとも言えないが,ブラインドランナーや障害を抱えても「走っている」方を知ると,ぐだぐだ言っていられないわ。

◆6月1日(術後22日)

早起きしてジョギングにトライ。

15分間歩行動作を行なってウォームアップ。そのあと岡山ドームの芝生広場で30分ゆっくりジョギング。といっても,散歩の速歩中のオジサマと同じくらいのスピード。痛くはないが,膝は180度に伸びないままで走るので左右差があり変な感じ。走るというより,すり足で速く歩く感じだ。

「なあんだ,走れるじゃんか」程度で特に感慨もないのが自分でも不思議。きっと「一過程」という認識なんだろう。

後で痛くなるかと心配したが,腫れも痛みもない。よかった。

◆6月2日

午後から少し長く走ってみる。
15分歩行から,ジョグへ移行,8kmを1:20程度で。さすがに体力が落ちているのがよく分かる。ランニング後は膝がよく曲がる。

◆6月3日(日)

久々に震災復興チャリティーランに参加。

お手伝いのつもりが,参加者も少ないので内輪の同窓会みたい。スタートと同時に僕は歩行開始。15分ほど筋肉を温めてからスロージョグに移行。途中から主催者の村松さんが伴走してくれるが,ペースはジョギング参加のおばちゃんとほぼ同ペース。精一杯。なのに心拍は上がる。半年ぶりだから当たり前か。キロ7~8分の超LSDペースで8km。この日は痛みはない。

◆6月4日(月)

やはり無理はいかん。膝の部分に痛みが出た。今週は散歩もやめておこう。

◆6月11日(月)

今週からまたウォーキングを再開しようと思ったらアクシデント。早朝4時,夢でシロクマに追われ,寝ぼけてベッド下に落下。よりによって膝から落ちたのと,無理に曲げる姿勢だったので,朝から膝が痛い。(結局週末まで変に痛いので様子見だった)

◆6月16日(土)

久々にウォーキング。気温も高く調子も悪くないので結局90分程度歩いた。そこそこ歩けるが,ジョグすると痛いのでヤメタ。体が冷えると曲がりにくくなるのは変わらない。衰えた筋肉が骨を支える力がなく,関節に負担がかかっている,あるいは関節自体が硬くなっているので,大腿骨と脛骨のジョイント部分がうまく噛み合わず痛む感じ。ソファーに座ってゆっくり時間をかけて曲げると,痛みはなくて右脚と同じくらいにまで曲がる。

素人感覚だが,軟骨や半月板は問題ないようなので,膝蓋骨に接続している上下の腱が傷んでいる感じがする。皿の上部をほぐすとスムースに動くのはそのせいかも。

そろそろ,整体や鍼灸にも救いを求めてみるか。

◆6月21日(木)

経過観察通院。

じっくりと時間をかけてゆっくりなら,左膝は右膝に近いくらいの角度までは曲がる。それ以上は痛みが出る。固く感じるものが関節内部にある「感じ」がする。

先生の診断だと,かなり曲がるようになったとのこと。「ゴリゴリする感じがする」と伝えたら,膝裏の靭帯近辺はかなり削ったので,再度形成された組織がなじまず固く感じるのだろうとのこと。切開した表側の二箇所近辺も硬い組織ができているので突っ張るのは今は仕方ないとのことだ。筋肉がどうのこうのは関係ないらしい。膝蓋骨近辺の違和感も,長らく動かしていないとすぐに硬くなって引っかかり感が出るのだそうだ。

「自転車乗っていますか」と聞かれたが,実はあまり乗れていない。ウォーキングはかなりしているが時間が長いだけ。(1時間程度が基本だが,週末は2時間近く歩ける。普通はそんなに歩かないし,僕らしく,リハビリが「トレーニング」になっている・・・・)術後6週間だが,手術前に保存治療で固定した期間が長かったので,「あのころ(関節使わないで)粘ったからねぇ」との先生のお言葉。

痛みが出てからジョギングは停止していたが,積極的に再開しなさいとのこと。曲げるリハビリとして,もう少し角度を増やして,入浴中に筋肉が温まってから行う動作を指示された。次回は1か月後の診察だが,積極的にスポーツ復帰した状態を目指せとのこと。

「ゴリゴリする感じがする,って言っても膝の中には何もなかったでしょう? 西ももさんはスポーツ復帰が目標なんですよね,しっかり動かしてください。」とのこと。

妙にビビっておとなしくしているのは,自分だな。

勝手に自分で制限しても仕方ないね。週末はしっかり運動しよう。『先』はある,近くにある。

◆6月23日

バイクリハビリ。

朝から吉備路自転車道を26km(90分)。最初は違和感があったが,終わる頃には筋肉も温まり,ゴリゴリ感も減少。ポリポリするのは残るがその後も快調なり。もっと早く積極的に動かせばよかったかも。でも変に引っかかる感じが怖くて出来なかった。やはり先生の「もう(異物になるようなものは)何もないですよ」の言葉を信じて,怖がらずに色々するべきだったかも。

基本的に自転車は怖いので嫌いなのだが,そうも言っていられないので乗ってみたが,性格上ついつい心拍を上げてしまう。久々に気持ち良い汗をかいた。冷静に考えると,普段走っていた時にはけっこうなスピードが出ていたんだな・・・・と感じた。自分で感じてはいたが,キロ3分台とかは街中のランニングとしては危険なペースだったわけだ。

もう少しバイクで慣れて,久々にランニングに移行してみよう。

◆6月30日(土)

バイクでのリハビリは順調なので,ランを本気でしてみる。

15分ウォークのあと,キロ6~7のペースで12km。しめて90分。

これが現時点での限界。心臓がついていかない。動きの潤滑さも,筋肉が温まった後だと曲がりもいいが,冷えると硬さが影響。とはいっても,以前から比べると格段に動きやすくなったし,階段も手すりを持たずに降りても大丈夫,

関節がひっかかるとか,ロックするといったような以前の症状はもうない。膝蓋骨上の筋肉が硬くて動きに制限が出る感じだ。ちなみに,走ったことによる関節の痛みはない。あくまで筋肉痛。

◆7月22日

リハビリとしては,ウォーキング+ジョギング,入浴時の膝屈伸。水中で浮力があるときはまあまあ曲がるが,まだ通常の屈伸までは曲がらない。可動角度はランニングするには十分だが,正座が出来ればかなり復調なんだが,まだ無理。階段の昇降は困らない,痛みもない。曲げ伸ばしには,少し固さが邪魔する。歩くのは少し左右差が気になる程度。

ランニングとしては,キロ6分~5:30程度で10kmくらいが限度,無理して12kmくらい。心拍はこのペースでないと追随しない。

手術した左膝関節部分に痛みはないが,初心者ランナーが開始初期に痛める足首や足裏アーチ部分に痛みが出る。ランニング初期症状がそのまま出る状態なので,時間が経てば解消するのは経験上分かっている。故障のレベルではない。

手術した部分が影響しての痛みがないのはとても嬉しい。

とにかく,しっかり曲げ伸ばしリハビリ+ランニングがいい薬。動けば動かすほど潤滑さが増すのが実感できる。

予定していた7月16日のF先生受診は,先生の事情でキャンセル。次は8月初旬だが,その受診の時はいい報告が出来そうだ。

受傷7ヶ月,手術後2ヶ月半。

『スポーツ復帰』もう少し。

ランニング雑誌を読めるまでに心も戻ってきた。

■2012年8月10日

経過観察受診。

膝前面が堅いのは,組織が回復するときには仕方がないとのこと。引っかかり感があるのは仕方ないが,順調な回復なので,運動は継続して入浴後に地道に屈伸をせよとのこと。次の受診は10月,目標は正座だそうだ。まだちょっとそれは無理。

組織は回復しているのだが,以前の調子でランニングしたら足首や膝関節外側を痛めて1週間ランニング中止。初心者の時と同じなので,慌てず休養している。先生に言ったら,山ほどロキソニンの錠剤と湿布をくれた。

他にどんなスポーツしたいの?と聞かれ,「ランニング出来たら上々」と答えたら,あ,そうと言われた。

もっと激しい動きをするスポーツ人間に思われたのか?

ダンスとか,格闘技とか・・・・・。

あ,そうそう,スキー復帰って言えばよかった。今の調子なら希望も持てるかも。

■2012年8月18日

発見。

別部分のストレッチが効果あり。後ろへ曲げる動作はよくやるが,股関節やふくらはぎのストレッチをしてみたら,面白いことに膝のひっかかり感が軽減。

ジョギングしてみたらかなりスムースになった。前側に伸ばした時の引っかかりも改善せず気になっていたのだが,かなり軽減。

いろんな筋肉が連動しているものである。
やはり使わないとすぐに硬化するのだ,筋肉は。

もう受傷8ヶ月か。
最初はこんなに長くなるとは思わなかったなぁ。

■2012年9月9日

全快まではいかないが,現在は様子見状態。

もうちょっとで正座出来るんだが・・・・という状態。膝前面への可動域も改善され,後方へももう少し。詳しい方が前から見ると,左右で膝上の筋肉の付き方が違うらしいので,やはり半年以上の影響はまだまだある。フォームはかなり股を開いた二軸走行らしい。自分で感じる左右差はかなり低減され,ジョグを行っても故障はしなくなった。

リハビリは,入浴時の屈伸と湯の中での正座。

スポーツ復帰状態としては,キロ5分程度で16km程度は走れるので,もう『闘病』とは言わないだろう。次の目標のスキー復帰も視野に入れて,こまめにプチスクワットもやっている。

うれしいことではあるが,膝を損傷した人の参考になる内容はこれ以降あまり記録できそうにないので,定期検診の報告にとどめようと思う。

僕と同じように膝を痛めた人,あるいはランナーの皆さん。

もしこの記録をも見られたなら,諦めないで欲しい。

人間の身体は,思っているより硬化するのが早いようです。曲がらない膝をかかえてどんより暗い期間を過ごした私も,地道な安静とリハビリが功を奏して,何とか普通のジョギングランナーまで身体が戻りました。スキーも出来そうです。

場合によっては,メスを入れた方がいい時もあるので,「膝専門」の整形外科医を捜したり,心配なら複数の医者の意見も聞いてみてほしい。その際に,どの程度の復帰を念頭に置いているかを積極的に伝えたほうがいいです。

もう,名前を公開します。私の3人目の(笑)主治医。

岡山大学病院
古松 毅之 助教授 [関節外科,スポーツ医学](2012.9.8現在)

は,とても頼れるいい先生でした。スポーツを続けたい気持ちをしっかり受け止めて,明るく励まして下さり,休日のはずなのに術後の様子見もして下さる。質問には的確に答えて下さるし,次の回復状態目標も分かるので不安も吹き飛んだ。先生のあの笑顔にとても助けられました。別病院にも勤務されているので忙しく,特定の曜日しか診察がないですが,それでもお勧めです。

◆10月4日

経過観察。

メスを入れた組織が硬化した部分は,とにかく伸ばすリハビリをとの指示。次回診察は12月末。

◆10月14日

この週末でロングラン(LSD)と10ヶ月止めていたトレラン再開。

キロ6分30秒のLSD3時間,トレラン70分程度は出来るようになった。先日からは22kmミドル走も再開して1時間40~50分程度で走れるので,もうランニング復帰だと宣言しても十分だろう。

医師の言葉にもあるが,穴を開けた部分は硬化するので,入浴時などを中心に地道に伸ばすしかない。だんだん曲げ伸ばしのストレスが小さくなるのが分かる。現時点では後ろへの角度より,真っ直ぐに伸ばした時の方が気になるくらい。

「5ヶ月なんで,これからも地道に伸ばしていれば,絶対元に(正座状態に)戻りますからね」

ということだそうだ。

ひとまずここらでこのページは更新停止にします。今後は大きな変化がもしあった時だけの更新とします。


さて,このウェブページが,膝にメスを入れた方や,ランニングを趣味とする誰かの役に立てばいいのですが。

もし質問があれば,書き込みやトップページからメッセージでもどうぞ。


(2012年10月14日現在,経過観察中)

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